大きな体でしなやかに泳ぐ彼らはいったいどんな生き物でどんな生活をしているのでしょう?

■名前の由来(和名と英名では由来が違います)
背中全体の丸みが琵琶を背負った座頭の形に似ているためこの名前がつけられたと言われています。座頭=昔、琵琶を弾いたり物語りを語ることを職業にしていた盲目の人。また、英名のHumpbackとは猫背の意味。潜水するときに背中を大きく曲げるため、そのしぐさを表した名前と言われています。

夏は寒冷海域、冬は温暖海域へと移動をし生活をしています。夏の間は餌の沢山あるベーリング海峡やアラスカ湾で過ごします。主に『オキアミ、ニシン、サバ』を食べるのですが、捕獲方法として周りの水ごと口の中に獲物をいれ、クジラヒゲを通して水を吐き出し獲物だけを口の中に残し食べます。
※クジラヒゲとは、口の中に生えているヒゲ板のことです。ヒゲは約540〜800本あり長いものは約80〜100cmにもなります。
その他『バブリングネット(泡の網)』と呼ばれる手法で数頭のクジラと協力して餌を捕ることもあります。餌である魚の群れの下に潜り、周りを円を描くようにまわりながら泡を吐き出します。泡に取り囲まれた魚は逃げることが出来ず中心へ集まります。
クジラは口を大きく開き、集まった魚の群れへ勢いよく突進し獲物を一気に呑みこむのです。夏の間北の海で沢山の餌を食べ栄養を蓄えたらさぁいよいよ長旅の始まりです。
暖かい海域(約9000kmにも及ぶ長距離)へ移動をする彼らは寒冷海域では20〜30頭又は100〜200頭の群れを作るのですが結びつきはそれほど強くなく温暖海域では1〜4頭と少数で行動をとります。
訪れる場所は毎年同じですが、まれに場所を変える固体も居ます。冬には慶良間諸島や小笠原諸島、ハワイ諸島へ移動をし繁殖子育てを行います。慶良間諸島へ訪れた雄のザトウクジラは求愛行動をとるのですが、特に珍しいのが雄クジラの奏でるソングです。
何故、ソングを奏でるのか詳しいことは分かっていませんが繁殖期になると聞こえてくることから、雌クジラへ贈るラブソングその他に、雄クジラへのなわばり宣言だと言われています。
この時期ダイビングをしているとどこからともなく聞こえてくることもあり短いときで5分、長いときには20〜30分も続きます。その歌はとても神秘的ですこし物悲しく海中を響き渡るのです。
カップルになったクジラは交尾をし妊娠します。妊娠期間は11ケ月〜12ケ月で、この期間に胎児は母クジラのお腹の中で1ケ月に約17〜35cmの割合で成長し、産まれるときには体長4.6m、体重1.3tの大きさがあります。
産まれた子クジラは哺乳類のため6ケ月〜10ケ月は母乳で育ち7.5〜9mに成長します。
成熟するまで2〜5年かかりそのときには約12mまで大きくなるのです。寿命は約50年だと言われています。
ヒレを海面に打ち付け音をだします。コミュニケーションをとったり、遊んでいるときにとる行動です。
4月。暖かい季節が訪れると、彼らは餌を求めて旅立ちます。体力をつけた子クジラと共に・・・その後、大きく成長した子クジラは繁殖のため帰ってくるのです。

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■ブローザトウクジラが呼吸するときの行動。吐き出した息が白く立ちのぼり消えていきます。子供クジラは約3?5分おきに大人クジラは約10?15分おきに潮を吹きます。 |
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■ペダンクルアーチベダンクルアーチは潜水する前に背中をアーチ状に曲げることを言います。 |
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■フルークダウンダイブ潜水を始めるときに尾ビレを水面に上げる行動。フルークダウンは尾ビレの裏模様が見えない状態を呼び潜水時間が短いときに行います。 |
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■フルークアップダイブフルークアップは尾ビレの裏模様がハッキリ見えた状態を呼び潜水時間(10?15分)が長いときに行います。 |
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■ペックスラップ水面で体を横に胸ビレで水面をたたく行動。リラックスして遊んでいるような時に見られます。 |
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■テールスラップ尾ビレで水面を激しくたたく行動。大きな音と水しぶきを上げ、自分の居場所を知らせたり、威嚇するときに行います。 |
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■ヘッドスラップ体を水面上に90度に近い角度で勢いよく突き出し、口を海面に叩きつける行動。他の雄クジラへの威嚇行動と言われています。 |
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■スパイホップクジラが何頭かいるときにする行動。周りの様子を伺っていると言われています。垂直に体を持ち上げ、水面に止まったまま30?180度体を回転させ、水面へゆっくり沈みます。 |
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■ブリーチング最もダイナミックなパフォーマンス。胸ビレを使って上体を宙に投げ出しジャンプをします。この行動をとる理由としては体を海面に打ち大きな音をたててコミュニケーションをとるため。体についたクジラジラミなどを落とすためと言われていますが、はっきりとした理由は分かっていません。 |